一途な御曹司は溺愛本能のままに、お見合い妻を甘く攻めて逃がさない

「……は?」

 鷹也さんは突然、見たこともないほど不機嫌な表情をして、低く地を這うような声を発する。

 確かに私は自分のバカらしすぎる発言に後悔したけど、まさかそんな反応が返ってくるとも思ってなくて、その怒りの表情に、背中からゾワゾワと鳥肌が立った。

(な、なんで、そんなに怒るの⁉)

 やだ、泣きそう。怖い。
 鷹也さん、見たことないくらい怒ってる。

 でも、そんなありえないような発言を信じてくれたのなら、ここから発言の撤回もできなかった。
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