【現代恋愛】【完結】執着的な御曹司は15年越しの愛を注ぐ
「あっ、えっと、よかったです。実はお出かけ用の洋服がなくて……今日健二くんが一緒に選んでくれたんです」
「健二が?」
彼の声が、突然低くなる。なにかまずいことを言ってしまったんだろうか。
「あっ、えっと」
今日慌てて買いに行ったことが悪かったんだろうか。それともお出かけ用の洋服さえ持っていないことがありえなかったんだろうか。
私の心臓が別の意味でばくばくと高鳴っていく。一瞬で重くなってしまった空気のまま、車は浅草にあるホテル前に到着した。
「行こうか」
不安な気持ちを抱えたまま、丁寧な所作でエスコートされ、28階建てホテルの最上階にあるフレンチレストランに入った。
しかも個室。ガラス張りになっている窓からは夜景が一望できる。
こんな素敵なレストランに来たのは初めてで、思わずはしゃいでしまう。
「すごい……! 素敵ですね、こんなところ初めてきました」
はしゃぐ私を、向かい合って座る九条さんがくすりと笑う。
「喜んでもらえてよかった」
ウェイターがグラスにスパークリングウォーターを注ぐ。苦手なものやアレルギーがないことは電話で伝えていたので、コースを予約しておいてくれたらしい。
「あ、そうだ。ゆきの、お酒は飲めるのかな」
「あっ、えっと、あまり強くないです。でも、飲めます」
「健二が?」
彼の声が、突然低くなる。なにかまずいことを言ってしまったんだろうか。
「あっ、えっと」
今日慌てて買いに行ったことが悪かったんだろうか。それともお出かけ用の洋服さえ持っていないことがありえなかったんだろうか。
私の心臓が別の意味でばくばくと高鳴っていく。一瞬で重くなってしまった空気のまま、車は浅草にあるホテル前に到着した。
「行こうか」
不安な気持ちを抱えたまま、丁寧な所作でエスコートされ、28階建てホテルの最上階にあるフレンチレストランに入った。
しかも個室。ガラス張りになっている窓からは夜景が一望できる。
こんな素敵なレストランに来たのは初めてで、思わずはしゃいでしまう。
「すごい……! 素敵ですね、こんなところ初めてきました」
はしゃぐ私を、向かい合って座る九条さんがくすりと笑う。
「喜んでもらえてよかった」
ウェイターがグラスにスパークリングウォーターを注ぐ。苦手なものやアレルギーがないことは電話で伝えていたので、コースを予約しておいてくれたらしい。
「あ、そうだ。ゆきの、お酒は飲めるのかな」
「あっ、えっと、あまり強くないです。でも、飲めます」