俺の気持ちに気づけよ、バーカ!


えっと……
えっと……

まだ桜牙コーチは
私に怒っているみたい。

とりあえず謝らなきゃ。


「あの……ごめんなさい」

「はぁ? なにが?」


うわっ。無愛想。

謝るんじゃなくて、
助けてもらったお礼を
言うべきだったかな?



「先ほどは亮君のこと……
 ありがとうございました」

「別に。
 たいしたことしてねぇし」


あれ?

今度は
テレ声に変わってる?


恥ずかしそうに
手で首の後ろをさすりだした
桜牙コーチ。

なんでそんなに
顔が真っ赤なんですか?

もちろん
そんなことを聞く勇気はない。



「あの……
 話というのは……?」

「オマエさ、名前何だっけ?」

「わわっ、私の名前ですか?」

「名前聞かれただけで、
 なに動揺してんだよ」

「よよよ…予想外で、
 いきなりっ…だっ…ので……」

「テンパりすぎの
 噛みすぎじゃん」
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