俺の気持ちに気づけよ、バーカ!
「オマエさ
一人で抱えすぎじゃね?」
……?
……?
「えっ?」
「まだ中3のガキだろ?」
桜牙コーチと、1歳しか
変わらないんですけど……
「弟達につき合ってないで、
もっと自分のことに時間を使え!」
そうしたいのは
やまやまだけど……
「このサッカーチームは
保護者が見守らなきゃいけないって
ママたちから聞いているし……」
「つうかさ
母親の見守りとかいらなくね?」
「ん?」
「子供のサッカーなんて
母親達そんな見てねぇじゃん」
確かに……
「どうでもいいこと
くっちゃべってばっかでさ。
旦那の愚痴大会でもしてるわけ?って
首を傾げたくなるわ」
「アハハ~
そうですね……」
事実です。
その通りすぎて
言い返す言葉もありません。
「正直言って
母親達、邪魔!」
ひゃっ!
保護者同士で話している中に、
話を合わせて笑っている
私もいるんですけど……
もも…もしや……
桜牙コーチが
私を人気のないところに
連れてきたのは
溜まりにたまった私への不満を
思いっきりぶつけるためでは?