俺の気持ちに気づけよ、バーカ!
笑い上戸の一面も
隠していたんだ。
ギャップが可愛く見えちゃう。
見えちゃう……けど!!
これは
笑い過ぎじゃないかな?
そんなに私のこと
馬鹿にしなくてもいいのに……
萌えが90パーセントを占める
今現在の私の心。
残り10パーセントの隙間に
モヤモヤがたまっていく。
「あ~、笑った笑った。
この俺がまさか
笑い溺れるとはな」
私、『甘酢? 鳥の巣?』って
聞いただけじゃん!
それなのに……
それなのに……
「桜牙コーチ。
私のこと、馬鹿にしてますか?」
私は、ほっぺを膨らめ
キリっ!
目じりを吊り上げちゃった。