俺の気持ちに気づけよ、バーカ!


いろんな欲求と
戦いぬいたい俺は

愛おしい顔見たさが勝ち
唇を離した。


俺の目の前で
璃奈がうつむいている。

顔が見えない。

どんな表情をしているか
わからない。

ただただ
こぶしを握り締め

細い肩を
小刻みに震わせている。


俺は一瞬で後悔した。

『やばい。暴走しすぎた』って。


今日は付き合い初日。

手だって
やっと数分前に握れたんだ。

それなのに
強引にキスって……


段階も気持ちも
ないがしろにして
なに暴走してんだよ、俺!!

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