俺の気持ちに気づけよ、バーカ!



「私は死ぬまで、
 おうちゃんって呼び続けるからね」


いいさ。

呼べよ。

死ぬまで。

俺の隣で、一生だからな!



と、言いたいところを

反抗的な璃奈見たさに、
敢えて挑発を続行。



「璃奈ってさ、頑固おやじかよ」


これには、璃奈の目尻がキリっ。


「頑固おやじ? 私が?
 桜ちゃん、ひどいじゃん!」


「だから、俺の腕を叩くなって。
 アザができるだろうが!!」


「そりゃ私なんて、色気もないし
 可愛くもないけど。
 女子高生だよ。高3だよ。
 春から社会人だよ」



璃奈のぷっくりした唇が、
俺に向かって
さらに突き出ててきた。


うわぁぁぁ。

やめてくれ。

唇ひっこめろって。



何? 

俺に奪って欲しいわけ?

桃みたいに薄ピンク色で、
おいしそうな璃奈の唇をさ。



怒り顔が
こんな愛おしいって思える女は、
マジで璃奈だけで

『大好き』って想いが
勝手に俺の口から
漏れそうになるから、マジで勘弁。


< 35 / 332 >

この作品をシェア

pagetop