俺の気持ちに気づけよ、バーカ!


「さすがに、
 手錠をかけられるような
 犯罪行為はしねぇよ」



刑務所行きで、璃奈と会えない。

そんな人生、耐えられねぇし。



「桜ちゃんのゴツゴツした指で、
 デコピンされちゃうとか?」

「さぁな」

「怖いよぉ」

「そんなことは良いから、
 ちゃんと理由言えって」



俺のことを『桜ちゃん』って
呼びたいワケ。

それがどんなに酷い理由でも、
俺が璃奈を嫌いになることは
絶対に無いんだからさ。



もっと璃奈に優しくしたいのに

童話に出てくる王子様みたいに、
優しさの塊りのような笑顔を
向けたいのに

『好き』という気持ちが
高ぶれば高まるほど、

つい、ドS魔王っぽく
目が吊り上がってしまう。

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