俺の気持ちに気づけよ、バーカ!


「オマエに大事なことを
 気づかせるためだよ。
 怖かったか?
 アハハ~ ごめんな」

「めっちゃ怖かったし。 
 魔王復活で
 人生最後の日かと思ったし」

「魔王って。人生最後の日って。
 どんなアニメ見てんだよ。
 影響されすぎ」

「ほんとにほんとに
 コーチが怖かったんだから」



「俺が怖いのは
 生まれた瞬間からだよ」と
 ボケた桜牙コーチに、

「ほら。
 コーチは魔王の腹の中から
 出てきてんじゃん」

と、ツッコんだ亮くん。

「俺の母親は、ただの
 ミカン農家の主婦だっつうの。
 まっ、忙しすぎるミカン最盛期に
 畑を軽トラでぶっちぎるあの姿は、
 荒れ狂った魔王っぽいけどな」

「やっぱ魔王の子じゃんか~。
 コーチは~」

クスクス笑い出した亮くん。

姉として
ホッと胸をなでおろす。

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