私は今日も、虚構(キミ)に叶わぬ恋をする。
『ところで!』と真昼ちゃんは、明るい声で話を切り替えた。

「食べ終わっちゃったし、追加でデザート頼みませんか?
私、燐檎(りんご)ちゃんのアップルパイが食べたくって!」

「じゃ、私は、埋木くんのティラミスを頼もうかな。美味しそうだから気になってたんだ」

「あ! その前にグッズも見ていいですか?」


私は真昼ちゃんと共に席を立つと、店の奥のグッズコーナーに向かった。


「ここの限定グッズ、絵柄が可愛いよね〜」

「烈華様の缶バッジとアクキーは必須として、あとは何がいいですかね〜。
あ! このミラー、キャラ全員描かれてる!
私、こういうの、お得感があって弱いんですよね〜!」

「このトートバッグも、生地がしっかりしてて使いやすそうだよ」


わいわいと話していると、カフェの入り口のドアベルが鳴って、ついそちらを振り向いた。

入ってきたのは、私より少し年下っぽい、二人組の女の子。
女の子2人が落ち着かない様子できょろきょろと店内を見回していると、店員さんが笑顔で近づいていく。

「いらっしゃいませ! 2名様でしょうか?」

「は、……はい」


どこかおどおどした女の子たちは、私たちの使っている席の隣に案内されていた。
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