私は今日も、虚構(キミ)に叶わぬ恋をする。
私はとても驚いた。
「真昼ちゃんの彼氏って、確か……有丘くんって名前だったよね。
アニメや漫画が好きで、真昼ちゃんとも話が合うって」
カラオケ店で話を聞いた時の様子だと、仲が良さそうで、とても別れるようには見えなかったのに。
「はい。私がオタクでも引かないし、デートで行きたいとこも被るし、すごく付き合いやすかったんですけど」
「……なんで別れちゃったか、訊いてもいい?」
「別に大したことじゃないんですよ」
真昼ちゃんは、寂しそうな呆れてるような、あるいは怒ってるような、複雑な顔をした。
「あいつ……私より、アニメの女の子の方が好きみたいなんです」
私は、自分のことを言われたようでドキッとした。
「スマホの待受もアニメキャラだし、デートに誘っても、『その日は推しキャラの誕生日だから』って断られたり。
私の好きな食べ物は覚えてないくせに、推しのデータは靴のサイズまで暗記してるし。
最初はオタク同士楽でよかったんですけど……ふと、『私たち、なんのために付き合ってるんだろう』って思っちゃって」
真昼ちゃんは、おそらく何の悪気もなく、その言葉を口にした。
「だって、二次元は所詮二次元じゃないですか。
現実で彼女にできるわけじゃないのに」
「真昼ちゃんの彼氏って、確か……有丘くんって名前だったよね。
アニメや漫画が好きで、真昼ちゃんとも話が合うって」
カラオケ店で話を聞いた時の様子だと、仲が良さそうで、とても別れるようには見えなかったのに。
「はい。私がオタクでも引かないし、デートで行きたいとこも被るし、すごく付き合いやすかったんですけど」
「……なんで別れちゃったか、訊いてもいい?」
「別に大したことじゃないんですよ」
真昼ちゃんは、寂しそうな呆れてるような、あるいは怒ってるような、複雑な顔をした。
「あいつ……私より、アニメの女の子の方が好きみたいなんです」
私は、自分のことを言われたようでドキッとした。
「スマホの待受もアニメキャラだし、デートに誘っても、『その日は推しキャラの誕生日だから』って断られたり。
私の好きな食べ物は覚えてないくせに、推しのデータは靴のサイズまで暗記してるし。
最初はオタク同士楽でよかったんですけど……ふと、『私たち、なんのために付き合ってるんだろう』って思っちゃって」
真昼ちゃんは、おそらく何の悪気もなく、その言葉を口にした。
「だって、二次元は所詮二次元じゃないですか。
現実で彼女にできるわけじゃないのに」