月夜に笑った悪魔 SS


***


「美鈴、脱がねぇの?俺が脱がしてやろうか?」


暁に夕食を食べさせ終えたあと、脱衣所にて。
彼は私に迫り来ると私が着ているシャツに手をかけた。


「脱がない……っ!私もうお風呂入ったあとだから!」


その手どけて、とシャツをまくりあげそうな彼の左手を払う。


けれど、彼は諦めない。
またシャツに手をかけようとして……私はその手をすかさず掴む。


私は現在、学校の体育着の半袖シャツに短パンという格好。
お風呂のサポートをするにあって、ここに来る前にパジャマが濡れないようにと着替えてきたんだ。


学校指定の水着でいいや、なんてはじめは思ったけれど……。
暁だけの前で水着になるのはなんだか恥ずかしくてやめた。

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