月夜に笑った悪魔 SS
「……腕痛い。すげぇ痛い」
やっぱり今まで痛みを我慢してただけで、すごく痛かったんだ!?
「大丈夫!?」
私は暁の顔をのぞき込む。
すると、彼は私と目を合わせて。
「ダメ」
小さくひと言。
どうしよう……!
こういう時ってなにか痛み止めとかないのかな!?
誰か呼んで聞いてきたほうがいい!?
「今だれか──」
「いてぇからもっと俺のサポートして」
立ち上がろうとすれば腕をつかまれ。
「風呂入る時も、寝る時も」と彼は付け足す。
「…………」
「美鈴がいねぇともっと悪化するかも」
怖いことを言い出す彼。
いや、まぁ、無理したら悪化するかもしれないんだけど……。
悪化させたくないし、早く治ってほしいし。
こんなに痛がるんだったら、断ることはできない。
「……わかった」
私は小さくうなずいた。