契約結婚のススメ
今回は時差ボケがひどく、なかなか抜け出せなかった。東京とのリモート会議も俺の方で向こうの時間に合わせたから、ほとんど眠れない日もあったし確かに体を酷使し過ぎていたかもしれない。
LAに来てから二週間。考えてみればちゃんと休めた日がない。
「ボスは働きすぎですよ。とにかく今は休んでください。仕事は明日からで」
「いや、それじゃ」
「ダメです。東京から森下が来ます。到着までボスを寝せておけと、命令です」
参ったな。森下にまで迷惑をかけたか。
「奥様も一緒に来るそうです」
「え? 妻が」
「はい、ですから、ゆっくり休んでください。〝果報は寝て待て〟」
得意げに口角を上げるが、その使い方はどうなんだ。
そうか、陽菜が来るのか。
「ボスが倒れる時、出ようとした電話が奥様からだったんですよ」
ああ、そうだった。スマホに手を伸ばして、画面に表示された文字は『陽菜』だった。
「それで仕事のほうはどうなった。昨夜打合せがあったよな」
LAに来てから二週間。考えてみればちゃんと休めた日がない。
「ボスは働きすぎですよ。とにかく今は休んでください。仕事は明日からで」
「いや、それじゃ」
「ダメです。東京から森下が来ます。到着までボスを寝せておけと、命令です」
参ったな。森下にまで迷惑をかけたか。
「奥様も一緒に来るそうです」
「え? 妻が」
「はい、ですから、ゆっくり休んでください。〝果報は寝て待て〟」
得意げに口角を上げるが、その使い方はどうなんだ。
そうか、陽菜が来るのか。
「ボスが倒れる時、出ようとした電話が奥様からだったんですよ」
ああ、そうだった。スマホに手を伸ばして、画面に表示された文字は『陽菜』だった。
「それで仕事のほうはどうなった。昨夜打合せがあったよな」