契約結婚のススメ
「はい。わかりました。しかし専務も大変ですね」
久々の東京生活なのに、今回もゆっくりはできなそうだ。
せめて、新居選びは陽菜とふたりでしたいが、時間がとれるかどうか。
明るい陽菜の笑顔が浮かんだところでタイミングよく村上が「もうすぐ結婚なのに、お気の毒です」とのたまった。
「えっ、専務、結婚するんですか!」
営業部長と、運転中の営業までギョッとしたようにバックミラー越しに俺を見る。
赤信号で停車中だからいいが、そこまで驚くか?
「ああ、半年後にな。ちょどその時期、予定が空いてるクルーザーがあるから貸し切りで披露宴をしようと思う。お前たちも参加してくれよな」
「ありがとうございます! お相手はどちらの令嬢ですか?」
「鎌倉にある料亭、枇杷亭の娘だ」
村上が「相手の女性はこの春大学を卒業したばかりなんですよね」と、またしても余計な情報を語りだす。
「歳は関係ないだろ」
ギロリと睨むと、村上は肩をすくめるが少しも悪そうじゃない。
「さすが専務」
久々の東京生活なのに、今回もゆっくりはできなそうだ。
せめて、新居選びは陽菜とふたりでしたいが、時間がとれるかどうか。
明るい陽菜の笑顔が浮かんだところでタイミングよく村上が「もうすぐ結婚なのに、お気の毒です」とのたまった。
「えっ、専務、結婚するんですか!」
営業部長と、運転中の営業までギョッとしたようにバックミラー越しに俺を見る。
赤信号で停車中だからいいが、そこまで驚くか?
「ああ、半年後にな。ちょどその時期、予定が空いてるクルーザーがあるから貸し切りで披露宴をしようと思う。お前たちも参加してくれよな」
「ありがとうございます! お相手はどちらの令嬢ですか?」
「鎌倉にある料亭、枇杷亭の娘だ」
村上が「相手の女性はこの春大学を卒業したばかりなんですよね」と、またしても余計な情報を語りだす。
「歳は関係ないだろ」
ギロリと睨むと、村上は肩をすくめるが少しも悪そうじゃない。
「さすが専務」