御曹司の激愛に身を委ねたら、愛し子を授かりました~愛を知らない彼女の婚前懐妊~
「そうなの。強引で頑固。昔から私のことをいつも怒ってて。びくびくしながら母さんの顔色をうかがってた。でも、今回ばかりは私も強くならなきゃね」
ようやくの思いで黎と想いが通じ合い、こうして一緒にいるのだ。
昔の弱い自分は封印しなければならない。
正直、母が今後どう出てくるのかわからず不安だが、今の菫は子どもの頃とは違う。
多少なりとも仕事で成果をあげ、自分の力で生きているという自負がある。
「大丈夫」
菫は自分に言い聞かせるように、つぶやいた。
「わかった。だけど菫ひとりの問題じゃないから無茶はするなよ。俺がいるからいつでも頼れ。なにがあっても俺が守る。いいな」
ここでも菫の〝大丈夫〟は信じていないのか、黎は菫の瞳を強く見つめ断固とした口ぶりで言い聞かせる。
「うん、わかってる。ありがとう」
菫はひとりで背負う必要はないのだと胸が熱くなり、鼻の奥がつんと痛む。
「それにしても、とてもいい香り。お酒は得意じゃない私でも飲みたいって思っちゃう」
グラスから立ち上る香りに、菫は目を細める。
緑がかった薄いイエローがベランダからの光を受け、爽やかに輝いている。
ようやくの思いで黎と想いが通じ合い、こうして一緒にいるのだ。
昔の弱い自分は封印しなければならない。
正直、母が今後どう出てくるのかわからず不安だが、今の菫は子どもの頃とは違う。
多少なりとも仕事で成果をあげ、自分の力で生きているという自負がある。
「大丈夫」
菫は自分に言い聞かせるように、つぶやいた。
「わかった。だけど菫ひとりの問題じゃないから無茶はするなよ。俺がいるからいつでも頼れ。なにがあっても俺が守る。いいな」
ここでも菫の〝大丈夫〟は信じていないのか、黎は菫の瞳を強く見つめ断固とした口ぶりで言い聞かせる。
「うん、わかってる。ありがとう」
菫はひとりで背負う必要はないのだと胸が熱くなり、鼻の奥がつんと痛む。
「それにしても、とてもいい香り。お酒は得意じゃない私でも飲みたいって思っちゃう」
グラスから立ち上る香りに、菫は目を細める。
緑がかった薄いイエローがベランダからの光を受け、爽やかに輝いている。