御曹司の激愛に身を委ねたら、愛し子を授かりました~愛を知らない彼女の婚前懐妊~
それは有名な経済誌の記事で、富川製紙の今後の経営戦略的な内容が記載されていた。

好調な売り上げや新製品開発への積極的な姿勢への高評価が続き、来月発売予定の作品集についても大きく取りあげられていた。

〝IR活動に新しい方向性〟と見出しがつけられた内容は概ね好意的で、ホームページを使っての新しいイメージ戦略とも書かれていた。

忖度なく記事を作ると知られているこの雑誌に取りあげられること自体が企業にとってのいい宣伝になる。

これまでにも何度か富川製紙の記事が掲載され喜んだ記憶があるが、今回はまた格別だ。

自分ひとりが出した成果ではないが、まるで自分が誉められたような気がしてたまらなくうれしい。

黎もこの記事を見つけ、同じ思いで知らせてくれたのだろう。

「ん? まだある」

 もうひとつファイルが添付されているのに気付き、菫は続いてそれを開いた。

「〝紅尾ホールディングスの盤石な経営基盤〟あ、黎君」
 
続けて開いたファイルは紅尾ホールディングスに関する記事だった。

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