御曹司の激愛に身を委ねたら、愛し子を授かりました~愛を知らない彼女の婚前懐妊~
そこでいったん言葉を区切ると、菫は黎の手の上に自分の手を重ねた。
そしてその下に隠れているお腹に向かって声をかけた。
「こんなに大きな手だから安心して抱っこしてもらえそうだよ。よかったね」
「……え?」
「ふふっ。黎君のその大きな手だったら抱っこもお風呂も安心して任せられそうだね」
「抱っこ……お風呂……」
状況を理解しようと頭を働かせていた黎の目が、なにかを思いついたようにぱっと大きく開いた。
「まさか、あ、赤ちゃん?」
「そう。ここに赤ちゃんがいるの」
菫は重ねていた黎の手にわずかに力を加え、大きくうなずいた。
黎の手に特別な気持ちが加わったのをお腹で感じる。
「俺の赤ちゃんがここにいる……え、想像してたより感動してる」
黎はなにかを探すように恐々と手を動かした。
見ると瞬きすらせず息を詰めている。
ときどき耳を澄ますような仕草で顔を傾け、何度も手を止めては菫のお腹の様子を探っている。
その集中する姿は妙に滑稽で、そして愛しい。
「まだなにもわからないよ。私もつわりがなかったら赤ちゃんが本当にいるのかよくわからないもん」
そしてその下に隠れているお腹に向かって声をかけた。
「こんなに大きな手だから安心して抱っこしてもらえそうだよ。よかったね」
「……え?」
「ふふっ。黎君のその大きな手だったら抱っこもお風呂も安心して任せられそうだね」
「抱っこ……お風呂……」
状況を理解しようと頭を働かせていた黎の目が、なにかを思いついたようにぱっと大きく開いた。
「まさか、あ、赤ちゃん?」
「そう。ここに赤ちゃんがいるの」
菫は重ねていた黎の手にわずかに力を加え、大きくうなずいた。
黎の手に特別な気持ちが加わったのをお腹で感じる。
「俺の赤ちゃんがここにいる……え、想像してたより感動してる」
黎はなにかを探すように恐々と手を動かした。
見ると瞬きすらせず息を詰めている。
ときどき耳を澄ますような仕草で顔を傾け、何度も手を止めては菫のお腹の様子を探っている。
その集中する姿は妙に滑稽で、そして愛しい。
「まだなにもわからないよ。私もつわりがなかったら赤ちゃんが本当にいるのかよくわからないもん」