御曹司の激愛に身を委ねたら、愛し子を授かりました~愛を知らない彼女の婚前懐妊~
その後酒が入り浮かれた空気が流れ始めたとき、極が菫の両親に挨拶しておくべきだと唐突に言い出した。
菫と母の関係を知っていながらそんなことを言いだした極が理解できず、菫はすぐにでも帰ろうと考えた。
けれど黎の両親はその気になって盛り上がり、極から聞いた母の番号に電話をかけてしまった。
『お嬢様がうちの愚息と結婚してくださるそうで、本当に喜んでいるんですよ。はい、こちらこそご挨拶が遅れまして申し訳ありません。いえいえ、大切なお嬢様を幸せにするよう息子にはしっかり言い聞かせますのでご安心ください』
立場上人付き合いが多い黎の母は菫の母とも和やかに会話をすすめ、近いうちに両家の顔会わせをする手はずまで整えていた。
そして電話を切る間際、黎の母は菫に電話を手渡した。
『お母様が菫ちゃんに代わってほしいそうよ』
事情を知らない黎の母の朗らかな笑顔には逆らえず、菫は仕方なく電話に出た。
『もしもし、母さん?』
どんな厳しい言葉をかけられるのだろうと覚悟し呼びかけると、しばらく沈黙が続いた後、母から思いがけない言葉が返ってきた。
『結婚おめでとう。幸せになりなさい』
菫と母の関係を知っていながらそんなことを言いだした極が理解できず、菫はすぐにでも帰ろうと考えた。
けれど黎の両親はその気になって盛り上がり、極から聞いた母の番号に電話をかけてしまった。
『お嬢様がうちの愚息と結婚してくださるそうで、本当に喜んでいるんですよ。はい、こちらこそご挨拶が遅れまして申し訳ありません。いえいえ、大切なお嬢様を幸せにするよう息子にはしっかり言い聞かせますのでご安心ください』
立場上人付き合いが多い黎の母は菫の母とも和やかに会話をすすめ、近いうちに両家の顔会わせをする手はずまで整えていた。
そして電話を切る間際、黎の母は菫に電話を手渡した。
『お母様が菫ちゃんに代わってほしいそうよ』
事情を知らない黎の母の朗らかな笑顔には逆らえず、菫は仕方なく電話に出た。
『もしもし、母さん?』
どんな厳しい言葉をかけられるのだろうと覚悟し呼びかけると、しばらく沈黙が続いた後、母から思いがけない言葉が返ってきた。
『結婚おめでとう。幸せになりなさい』