御曹司の激愛に身を委ねたら、愛し子を授かりました~愛を知らない彼女の婚前懐妊~
『今回のお見合い相手はうちの幼稚園にかなりの寄付をしてくれてる畑中建設の社長の長男の悟君。中学で菫ちゃんと同じ吹奏楽部だったから知ってるでしょう?』
「悟先輩なら覚えてるけど、卒業以来会ってないよ」
黎の手の中のスマホに向かって、菫は力なく答える。
突然の見合い話に戸惑うが、菖蒲の言葉に圧倒され口を挟めない。
『悟君ね、来年いよいよ家業を継ぐから社長さんが結婚相手を探してるの。母さんが頑張って菫ちゃんとのお見合いを取り付けてきたんだから、前みたいに勝手に断るなんてこと絶対にやめてよね』
具体的に見合い相手の名前を聞かされ、それも菫の中学の先輩だ。
いよいよこれは嘘でも冗談でもなく現実なのだと理解し、菫は顔色を変える。
「で、でも。私、母さんからなんの連絡もないし勘当されてるし」
『時間が経って、母さんの気持ちも落ち着いたんじゃない? だからお見合いの後は結婚準備に入るつもりでそっちは引き払って帰ってきてね。じゃあね』
「菖蒲、ねえ、私お見合いなんて――」
要件を話し終えた菖蒲は菫にかまわず、さっさと通話を切ってしまった。
「悟先輩なら覚えてるけど、卒業以来会ってないよ」
黎の手の中のスマホに向かって、菫は力なく答える。
突然の見合い話に戸惑うが、菖蒲の言葉に圧倒され口を挟めない。
『悟君ね、来年いよいよ家業を継ぐから社長さんが結婚相手を探してるの。母さんが頑張って菫ちゃんとのお見合いを取り付けてきたんだから、前みたいに勝手に断るなんてこと絶対にやめてよね』
具体的に見合い相手の名前を聞かされ、それも菫の中学の先輩だ。
いよいよこれは嘘でも冗談でもなく現実なのだと理解し、菫は顔色を変える。
「で、でも。私、母さんからなんの連絡もないし勘当されてるし」
『時間が経って、母さんの気持ちも落ち着いたんじゃない? だからお見合いの後は結婚準備に入るつもりでそっちは引き払って帰ってきてね。じゃあね』
「菖蒲、ねえ、私お見合いなんて――」
要件を話し終えた菖蒲は菫にかまわず、さっさと通話を切ってしまった。