御曹司の激愛に身を委ねたら、愛し子を授かりました~愛を知らない彼女の婚前懐妊~
「俺だって少しでも早く菫に想いを伝えたかった。だけどお互いに気持ちがないとはいえ恋人がいる俺にそれはできないだろう。だから彼女と別れてから菫に好きだと伝えるつもりでいたのに、彼女にとって紅尾ホールディングスの社長夫人の座はかなり魅力的で、なかなか納得してもらえなかった。だから毎週のように会いに行って話し合って、別れるのにかなり時間がかかった」
そこまで話した黎はホッとしたように肩を下げ、菫の手をさらに強く包みこんだ。
「こうして菫に触れたいとどれだけ思っていたか……なのにようやく彼女と別れて菫を俺のものにしようと意気こんでいたら、いつの間にか見合いして結婚が決まってるし、自分のタイミングの悪さに辟易した」
語気を強めた黎の真剣な言葉が、菫の胸を大きく揺らす。
別れを切り出したのが黎だと聞いてもちろん驚いたが、その理由が自分だと知りさらに混乱し頭が回らない。
黎が今も別れた恋人を想い続けているのだと信じ、自分の恋心が実ることなど想像もしていなかったのだ。
今までそんな気配など微塵も見せなかった黎の言葉を信じていいのかわからず、不安も大きい。
そこまで話した黎はホッとしたように肩を下げ、菫の手をさらに強く包みこんだ。
「こうして菫に触れたいとどれだけ思っていたか……なのにようやく彼女と別れて菫を俺のものにしようと意気こんでいたら、いつの間にか見合いして結婚が決まってるし、自分のタイミングの悪さに辟易した」
語気を強めた黎の真剣な言葉が、菫の胸を大きく揺らす。
別れを切り出したのが黎だと聞いてもちろん驚いたが、その理由が自分だと知りさらに混乱し頭が回らない。
黎が今も別れた恋人を想い続けているのだと信じ、自分の恋心が実ることなど想像もしていなかったのだ。
今までそんな気配など微塵も見せなかった黎の言葉を信じていいのかわからず、不安も大きい。