御曹司の激愛に身を委ねたら、愛し子を授かりました~愛を知らない彼女の婚前懐妊~
「あれ、お年玉のお礼に作ったくす玉よね? お母さんに渡してって黎君に預けた」
一流企業の社長夫人である黎の母親なら大抵の物はすでに手にしているはずだと考え、菫は得意の折り紙でくす玉を作って黎に預けたのだ。
「やっぱり、折り紙で作ったものなんていらなかったのかな」
気持ちをこめて丁寧に作ったとはいえ、折り紙だ。
そんな子どもじみたものなど受け取ってもらえなかったのかもしれない。
菫はベッドの上でがっくりと肩を落とした。
「違う。俺が欲しくて母親に頼んで譲ってもらったんだ。惚れてる女が心をこめて作ったものなら、そりゃ欲しいだろ」
うなだれる菫の顔を覗きこみ、黎が猛然と弁解する。
「惚れてる? でもあのとき、黎君には恋人がいて」
「ああ。だけどあの頃からとっくに菫が好きでどうしようもなかったんだよ。菫が俺の母親のために作ったくす玉を手元に残しておくくらい惚れていたってことだ。この二年、その想いは少しも変わってない」
黎は心に秘めていた想いを一気に吐き出すと、目を丸くする菫をかき抱いた。
一流企業の社長夫人である黎の母親なら大抵の物はすでに手にしているはずだと考え、菫は得意の折り紙でくす玉を作って黎に預けたのだ。
「やっぱり、折り紙で作ったものなんていらなかったのかな」
気持ちをこめて丁寧に作ったとはいえ、折り紙だ。
そんな子どもじみたものなど受け取ってもらえなかったのかもしれない。
菫はベッドの上でがっくりと肩を落とした。
「違う。俺が欲しくて母親に頼んで譲ってもらったんだ。惚れてる女が心をこめて作ったものなら、そりゃ欲しいだろ」
うなだれる菫の顔を覗きこみ、黎が猛然と弁解する。
「惚れてる? でもあのとき、黎君には恋人がいて」
「ああ。だけどあの頃からとっくに菫が好きでどうしようもなかったんだよ。菫が俺の母親のために作ったくす玉を手元に残しておくくらい惚れていたってことだ。この二年、その想いは少しも変わってない」
黎は心に秘めていた想いを一気に吐き出すと、目を丸くする菫をかき抱いた。