御曹司の激愛に身を委ねたら、愛し子を授かりました~愛を知らない彼女の婚前懐妊~
菫は黎の身体に強くしがみつき、好きだという想いを全身で注ぎこむ。
「お、おい」
力一杯黎に抱きついた菫の勢いにバランスを崩し、ふたりの身体は勢いよくベッドに倒れこむ。
黎はベッドの上で身体を弾ませながら仰向けになり菫の身体を胸の上で抱き留めた。
「いきなりだな」
そして菫の様子を気遣いながら、肩を震わせクスクス笑っている。
「そうか、この二年、菫は俺を押し倒したかったんだな。意外に積極的でうれしいよ」
「ち、違うから。押し倒すなんて、そんなこと考えたことないから」
菫は黎の胸から顔を上げ、必死で反論する。『好き』と、それだけを言いたくてたまらなかった恋愛初心者の自分が、まさか押し倒したいなどと考えるわけがないのだ。
「あ、そ」
顔を赤くしまくしたてる菫の頬を黎は手の甲でするりと撫でる。
「それは残念。俺と同じ気持ちなんだとうれしかったのに」
黎は芝居じみた仕草で大きくため息を吐き、そしてすぐに真面目な顔をつくる。
同時に部屋の空気も鋭く変化し、菫は黎から目が離せなくなった。
「お、おい」
力一杯黎に抱きついた菫の勢いにバランスを崩し、ふたりの身体は勢いよくベッドに倒れこむ。
黎はベッドの上で身体を弾ませながら仰向けになり菫の身体を胸の上で抱き留めた。
「いきなりだな」
そして菫の様子を気遣いながら、肩を震わせクスクス笑っている。
「そうか、この二年、菫は俺を押し倒したかったんだな。意外に積極的でうれしいよ」
「ち、違うから。押し倒すなんて、そんなこと考えたことないから」
菫は黎の胸から顔を上げ、必死で反論する。『好き』と、それだけを言いたくてたまらなかった恋愛初心者の自分が、まさか押し倒したいなどと考えるわけがないのだ。
「あ、そ」
顔を赤くしまくしたてる菫の頬を黎は手の甲でするりと撫でる。
「それは残念。俺と同じ気持ちなんだとうれしかったのに」
黎は芝居じみた仕草で大きくため息を吐き、そしてすぐに真面目な顔をつくる。
同時に部屋の空気も鋭く変化し、菫は黎から目が離せなくなった。