皇子の婚約者になりたくないので天の声に従いました
実はこのロビーも、エドガーとマーティンの同期入隊。隊長になったのは二人よりも一年遅いが、その年に結婚をしたことをエドガーは思い出した。
「休みを変わってやりたいのはやまやまだがな。隊長が祭りで遊んで呆けて、部下に任務を任せては示しがつかないだろう」
エドガーはまた報告書に視線を戻しながら言う。
「お前にはいないのかよ、一緒にお祭りに行くような相手」
床を足で蹴り、シャーっと車輪付きの椅子に座ったまま、ロビーはエドガーへと近づいてくる。
ふと、エドガーは書類に走らせていたペンを止めた。
一緒に行くような相手、だと?
その言葉で、なぜかあのマーティンの妹が浮かぶ。
「なんだよ、いるのかよ」
楽しそうに、ロビーが尋ねた。
「一緒に行くような相手ではない。一緒に行きたい相手だ」
「休みを変わってやりたいのはやまやまだがな。隊長が祭りで遊んで呆けて、部下に任務を任せては示しがつかないだろう」
エドガーはまた報告書に視線を戻しながら言う。
「お前にはいないのかよ、一緒にお祭りに行くような相手」
床を足で蹴り、シャーっと車輪付きの椅子に座ったまま、ロビーはエドガーへと近づいてくる。
ふと、エドガーは書類に走らせていたペンを止めた。
一緒に行くような相手、だと?
その言葉で、なぜかあのマーティンの妹が浮かぶ。
「なんだよ、いるのかよ」
楽しそうに、ロビーが尋ねた。
「一緒に行くような相手ではない。一緒に行きたい相手だ」