年下イケメンホテル王は甘え上手でいじわるで
 私は両手でブラジャーごと隠した。社長はその手をぐいっと押さえつけると、ジッパーをくわえ、つつつ・・・とゆっくり下げていく。
「やあっ」
 半分まで下ろしたであろうところで、社長は下げるのをやめると、ブラジャーからのぞく谷間にぬるりと舌を入れてきた。
「ひあっ」
 思いもかけぬ社長の行動に変な声が出る。
「おっぱい、窮屈そうだよ。すごい汗かいてる」
 社長が耳元でいじわるくささやき、私は恥ずかしさのあまり、体をねじった。社長は私の抵抗にも揺るがず、今度はジッパーに手をかけると、ためらうことなく下げきった。ぶるんっ。今まで圧縮していた二つの胸が解放されたかのようにいきおいよく飛び出した。私は心許なくて必死であいている手で胸を隠す。
 社長は私の手をいとも簡単にソファに押しやると、顔をうずめ舌でちろちろと突起を刺激した。
「あっ、ああんっ」
 社長の手はもう片方の胸をやさしくなでまわす。
「ひゃっん、あんっ」
 口から勝手に声がもれる。自分からこんな声が出るなんて今まで知りもしなかった。
「すっごい敏感だね、りこねえ。元彼にでも開発されちゃった?」
 胸をなめていた舌はいつの間にか耳を刺激している。胸は敏感なところを指先でいじられ、社長の声がぼわんぼわんと頭に響いた。
「ちっちがっ・・・ああんっ」
 ちゃんと否定したいのに刺激が強すぎて言葉が出てこない。元彼(と呼べるほどのつきあいでもなかったが)と家でお酒を飲んでキスをしたとき、胸をもまれたことがある。最初は服の上から強引に、そしてすぐに服の下から手を入れられブラジャーの中に入ってきた。乱暴で自己中心的な触り方で、ぜんぜん気持ちいいと思えず、私は抵抗した。あれがきっかけで私たちは別れたのだ。
「でも触らせてたんでしょ」
 耳や首筋を優しくなめながら社長は尋問してくる。くすぐったくて気持ちがよくてぞわぞわする。
 触らせたといえば触らせたけれど、一回だけだしそれ以上何もなかったし、感じることもなかったのに・・・
 私が答えないのを見て肯定だと受け取ったらしい社長が「許せないな」とつぶやくと、やさしく触っていた指で先端をつまみ、いやらしく動かしてきた。
「はああんっだっ、だめっ、しゃ、しゃちょお、あんっ」
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