年下イケメンホテル王は甘え上手でいじわるで
「あとは、そうねえ、顔は並でも、うふふ・・・若くて巨乳ちゃんならアリかな。あの人、おっぱい星人だから」
含み笑いをしながら言う。社長が好き、なだけでなく、どうも体の関係があるようだ。わざわざ「あの人」や「おっぱい星人」などと言って私を牽制しにかかっているんだなと理解した。私みたいな女は牽制する必要もないと思うが、さしずめ近づく女はすべて敵、といったところだろう。
「私はボディーガードです。その能力を買っていただいたのなら光栄です」
つまらない回答をすると永井さんはそれ以上しゃべらなくなった。百貨店に車を停めると社長の名詞を渡された。
「どのフロアでいくら購入されても大丈夫です。本日のことは伝えてありますので。その名詞を購入時に出していただければ、すべて請求は社長にまわります」
「永井さんは・・・?」
「ここでお待ちしております。何時間でも待ちますので、お気のすむまでどうぞ」
もう腹のうちは見せないぞといったふうに永井さんは八重歯を見せてにっこりと笑う。
「分かりました」
私はデパートを見て回り、必要最低限の服や化粧品を買っていく。婦人服コーナーの下着売場で足を止めた。実は東京に帰って一番持ってきたかったのがブラジャーだ。私は仕事の邪魔にならないようにいつも胸を小さく見せるブラをつけている。おそらく見た目にはCカップ程度にしか見えないはずだが、Gの70、それが私の本当のサイズだ。私にとって大きな胸は、動きが鈍くなる邪魔なもの。胸が大きくなるくらいなら身長を伸ばしてほしかった。そしたらSPになれたのに。
「お客様、よろしければご試着もできますので・・・」
感じのいい店員が話しかけてくれたので、私ははっと我に返ると小声で聞いた。
「すみません、胸を小さくするブラジャーって売っていますか?」
「ございますよ」
にこやかに店員が案内してくれる。本当はいつも決まったものをネットから買っているのだがこの際贅沢はいえない。あったことに安堵しつつ何着か買いそろえた。
二時間ほどで一通り買い物を終え、車に戻る。帰りの車内では永井さんは一言もしゃべらなかった。こちらとしてもそのほうが気楽である。車から降りるときに
「社長が六時にお部屋にお迎えにいくそうなので、それまでにお支度をなさってください」
含み笑いをしながら言う。社長が好き、なだけでなく、どうも体の関係があるようだ。わざわざ「あの人」や「おっぱい星人」などと言って私を牽制しにかかっているんだなと理解した。私みたいな女は牽制する必要もないと思うが、さしずめ近づく女はすべて敵、といったところだろう。
「私はボディーガードです。その能力を買っていただいたのなら光栄です」
つまらない回答をすると永井さんはそれ以上しゃべらなくなった。百貨店に車を停めると社長の名詞を渡された。
「どのフロアでいくら購入されても大丈夫です。本日のことは伝えてありますので。その名詞を購入時に出していただければ、すべて請求は社長にまわります」
「永井さんは・・・?」
「ここでお待ちしております。何時間でも待ちますので、お気のすむまでどうぞ」
もう腹のうちは見せないぞといったふうに永井さんは八重歯を見せてにっこりと笑う。
「分かりました」
私はデパートを見て回り、必要最低限の服や化粧品を買っていく。婦人服コーナーの下着売場で足を止めた。実は東京に帰って一番持ってきたかったのがブラジャーだ。私は仕事の邪魔にならないようにいつも胸を小さく見せるブラをつけている。おそらく見た目にはCカップ程度にしか見えないはずだが、Gの70、それが私の本当のサイズだ。私にとって大きな胸は、動きが鈍くなる邪魔なもの。胸が大きくなるくらいなら身長を伸ばしてほしかった。そしたらSPになれたのに。
「お客様、よろしければご試着もできますので・・・」
感じのいい店員が話しかけてくれたので、私ははっと我に返ると小声で聞いた。
「すみません、胸を小さくするブラジャーって売っていますか?」
「ございますよ」
にこやかに店員が案内してくれる。本当はいつも決まったものをネットから買っているのだがこの際贅沢はいえない。あったことに安堵しつつ何着か買いそろえた。
二時間ほどで一通り買い物を終え、車に戻る。帰りの車内では永井さんは一言もしゃべらなかった。こちらとしてもそのほうが気楽である。車から降りるときに
「社長が六時にお部屋にお迎えにいくそうなので、それまでにお支度をなさってください」