【5/10書籍2巻3巻同時発売】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
その気配に気がついたのか、眠っていたリカルドは目を開け、必死で鉄格子の隙間から檻の中の自分に浄化魔法を与えるために手を伸ばすスイレンを見て目を見張った。
リカルドはそのまま静かに立ち上がり、驚き固まるスイレンの目の前に来て、ゆるく首を横に振った。それが何を意味するのか、スイレンは考えたくなかった。すこしでも彼の役に立ちたい。それが今スイレンがしたい唯一のことだったから。
ようやく心に灯ったちいさな火をどうしても消したくなくて、スイレンは泣きそうになった。
「あの、私、貴方の服を浄化したくて……余計なことをして、ごめんなさい……」
ちいさな肩を縮こまらせてしゅんとしたスイレンは伸ばしたままだった手を下げた。リカルドは無表情ながらも、もう一度首を振った。余計なことをしてしまって嫌われたかもしれない。スイレンは泣きたくなった。
檻の外にいる自分に近づいたリカルドは、吹き込む雨にまた濡れてしまいそうになっている。
リカルドはそのまま静かに立ち上がり、驚き固まるスイレンの目の前に来て、ゆるく首を横に振った。それが何を意味するのか、スイレンは考えたくなかった。すこしでも彼の役に立ちたい。それが今スイレンがしたい唯一のことだったから。
ようやく心に灯ったちいさな火をどうしても消したくなくて、スイレンは泣きそうになった。
「あの、私、貴方の服を浄化したくて……余計なことをして、ごめんなさい……」
ちいさな肩を縮こまらせてしゅんとしたスイレンは伸ばしたままだった手を下げた。リカルドは無表情ながらも、もう一度首を振った。余計なことをしてしまって嫌われたかもしれない。スイレンは泣きたくなった。
檻の外にいる自分に近づいたリカルドは、吹き込む雨にまた濡れてしまいそうになっている。