【5/10書籍2巻3巻同時発売】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
ワーウィックの両翼の翼膜は何か槍のようなもので貫かれ、魔法を使われているのか、ただ気を失っているのか、ぐったりと横になったまま微動だにしない。そしてリカルドは大きな木の枝に両腕を太いロープで縛られて吊るされ、そしてその体は上半身裸で血塗れだった。その上の鮮やかな赤い髪。顔は伏せているので、遠目で見て彼が生きているのか、死んでいるのかすらもわからない。
両足からがくがくと大きな震えが走り、体を支えていられなくなった。
クライヴはその様子を予想していたのかのように、スイレンの体をすくうように抱きしめた。
「ほら、だから言っただろう?」
静かに言った彼に頷いて、今にも流れそうになる涙を堪えた。
(ここで私が泣いてどうなるって言うの。今すぐ、リカルド様とワーウィックを助けなければ。めそめそ泣いている時間が惜しい。この状況なら行動するなら一秒でも早い方が良いはずだ)
「……ありがとう。クライヴ。私、絶対二人を助ける。絶対に助けるから」
スイレンはそう言って、もう一度だけリカルドの姿を見ようと視線を巡らせた。そして、愕然とした。
両足からがくがくと大きな震えが走り、体を支えていられなくなった。
クライヴはその様子を予想していたのかのように、スイレンの体をすくうように抱きしめた。
「ほら、だから言っただろう?」
静かに言った彼に頷いて、今にも流れそうになる涙を堪えた。
(ここで私が泣いてどうなるって言うの。今すぐ、リカルド様とワーウィックを助けなければ。めそめそ泣いている時間が惜しい。この状況なら行動するなら一秒でも早い方が良いはずだ)
「……ありがとう。クライヴ。私、絶対二人を助ける。絶対に助けるから」
スイレンはそう言って、もう一度だけリカルドの姿を見ようと視線を巡らせた。そして、愕然とした。