【5/10書籍2巻3巻同時発売】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
「君と出会うきっかけを作ってくれた。ガヴェアに捕らえられて檻に入らなければ、可愛い君が俺に興味を持つこともなかった……俺は思うんだけど、それだけを見れば運が悪かったと嘆くようなことがあったとしても、全てが一瞬で覆るような幸運、それを見逃さないようにくさらずに前を向いていたら、この人生の中何度も手にすることの出来ない宝物を手にすることが出来るのかもしれない」

「リカルド様」

 涙を止めて自分を見上げるスイレンの頭にキスを落としながらリカルドは呟いた。

「これから、どんなことが起こるか誰にもわからない。でも、俺は君を離さないだろう。覚えておいて、スイレン。俺を絶望の暗闇の中で何度も救ってくれた光は君だ。他の誰でもなく君しかいない。俺が貴族だろうが、誰からなんと呼ばれていようが、関係ない。俺は何より君が大事で、これからも傍に居てくれるようにどんな努力でもするつもりだ」

 喜びで胸がいっぱいになるのを感じた。自分も同じことを感じていたから。
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