【5/10書籍2巻3巻同時発売】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
リカルドを起こさないように注意深くベッドから降りて立ち上がる。もうとっくに日は高くなっていて、通いのテレザも来ているのか、階下からは人の気配もする。スイレンは汚れてしまった身体を洗うために風呂へと入った。服を脱いで大きな姿見の前に立つと、何処でぶつけたのか足や腕にいくつか大きなアザが出来ていて、昨夜のことは夢じゃなかったと実感が湧いてきた。
森で一晩中駆け回って汚れてしまった体を温められたお湯が洗い落としていく。良い匂いのするもこもことした泡で体を洗うと何箇所かひりついて痛む部分もあったが我慢した。もしかしたら気が付かぬ内に木の枝に引っ掛けてしまっていたのかもしれない。ざっとお湯で流すと一気にすっきりとした。大きな湯船に浸かり、気分も良くて自然と歌を歌う。浴室では声が響いて普段より上手く聞こえるせいもあるだろう。
ガヴェアで花娘を仕事にしていた頃は祭り用の歌を何個か歌えたが、時々歌わないと忘れてしまう。何故かはわからないけれど恋を歌った歌が多い。祭り中は恋人や配偶者などに買っていく場合が多いせいだろうか。
「……スイレン?」
森で一晩中駆け回って汚れてしまった体を温められたお湯が洗い落としていく。良い匂いのするもこもことした泡で体を洗うと何箇所かひりついて痛む部分もあったが我慢した。もしかしたら気が付かぬ内に木の枝に引っ掛けてしまっていたのかもしれない。ざっとお湯で流すと一気にすっきりとした。大きな湯船に浸かり、気分も良くて自然と歌を歌う。浴室では声が響いて普段より上手く聞こえるせいもあるだろう。
ガヴェアで花娘を仕事にしていた頃は祭り用の歌を何個か歌えたが、時々歌わないと忘れてしまう。何故かはわからないけれど恋を歌った歌が多い。祭り中は恋人や配偶者などに買っていく場合が多いせいだろうか。
「……スイレン?」