【5/10書籍2巻3巻同時発売】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
 ちゅっちゅっと音をさせて頭に優しいキスを落としていく。そのやわらかな栗色の髪を撫でながら、幸せそうに笑う。

「リカルド様が私の恋人なんですね」

「そうだよ。誰よりも君を大事に思っている」

 二人笑い合って抱き合う。今まで生きてきて欠けていた何かが、それが埋められたようなそんな気がした。しばらくそのままで居てスイレンは顔を離すとすこし首を傾げている彼に言った。

「……リカルド様、ご飯食べに行きましょう。ワーウィックももう帰ってきてるかも……」

 ワーウィックが昨日言っていたことを思い出したスイレンは、口に手を当てて慌てて言った。朝には帰るように言っていたから、もう既にこの家に帰ってきているはずだ。

「ふ、あいつ下でイライラして俺達が起きるのを待ってるよ。流石に今部屋に来るのは遠慮して居るみたいだな、二人で怒られに行く?」
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