【5/10書籍2巻3巻同時発売】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
深紅のワーウィックが音を立てて一直線に広場に降り立った。檻の中に居る自分を見て、相棒をこんな目に遭わされた怒りで我を忘れているのか、いつも冷静な竜が鋭い牙を剥き出し激しい威嚇音を鳴らしている。
口から激しいブレスを吹き、それを見た多くの衛兵達が逃げていく。軽く鉄格子を掴むと簡単に撓む。リカルドはその隙間から出てワーウィックの頬に手を当てた。
(心配した。良かった)
(こっちの台詞だよ! 僕の命乞いするなんてバカな真似をして……もう良い。後にしよう。とにかくすぐに飛び立つ。もう時間がない)
頷いてリカルドはその背に取り付けられている鞍に飛び乗った。
ワーウィックはリカルドが乗った瞬間、一気に飛び立った。不安定な姿勢のままで手綱を握りしめる、その時に信じられないことが起こった。
数えきれない程の無数の花が、周囲に咲いたのだ。
スイレンというあの女の子だ、と思った。
慌てて下を見下ろすと、可愛い笑顔で微笑んでいる。それだけが一瞬だけ見えた。脳裏に焼き付いた。ワーウィックはそのまま加速して、仲間の待っている上空へと辿り着いた。
口から激しいブレスを吹き、それを見た多くの衛兵達が逃げていく。軽く鉄格子を掴むと簡単に撓む。リカルドはその隙間から出てワーウィックの頬に手を当てた。
(心配した。良かった)
(こっちの台詞だよ! 僕の命乞いするなんてバカな真似をして……もう良い。後にしよう。とにかくすぐに飛び立つ。もう時間がない)
頷いてリカルドはその背に取り付けられている鞍に飛び乗った。
ワーウィックはリカルドが乗った瞬間、一気に飛び立った。不安定な姿勢のままで手綱を握りしめる、その時に信じられないことが起こった。
数えきれない程の無数の花が、周囲に咲いたのだ。
スイレンというあの女の子だ、と思った。
慌てて下を見下ろすと、可愛い笑顔で微笑んでいる。それだけが一瞬だけ見えた。脳裏に焼き付いた。ワーウィックはそのまま加速して、仲間の待っている上空へと辿り着いた。