【5/10書籍2巻3巻同時発売】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
抱き上げられて、大きな赤い竜の背から降り立った時、スイレンは足が震えて立てなくなっていた。リカルドは何も言わずスイレンを横抱きにすると、他の竜騎士たちに揶揄われるのも聞かずにその巨大な竜舎の近くにある一つの大きな家を目指して歩いた。
「……とにかく風呂に入りたい、すまないがちょっと待っていてくれ」
スイレンを大きなソファにおろすと、彼女の返事も待たずにリカルドは湯を浴びに行ってしまった。ドキドキと胸が高鳴るのを感じた。ここはどう考えても彼の国、ヴェリエフェンディだ。
きょろきょろとその部屋を見ると白と青を基調として品の良い家具が揃えられている。これから自分はどうなってしまうのだろうか。リカルドは何を考えて自分をここに連れて来たのだろう。
敵国に捕らえられた彼のことをすこしでも慰められたらとは思ったが、こうして彼の国に来てしまうことを想像していた訳じゃない。
「悪い。どうしても我慢できなかった……君もいきなり連れて来られて驚いただろうな」
すこし笑いを含んだ低い声が背後からして彼が戻って来たのを知った。伸び放題だった無精髭も綺麗に剃られて、新しいシャツを身につけている彼は先程まで敵国に捕らえられていたと思えぬほどの美丈夫だ。
その姿に驚き戸惑っている様子のスイレンに初めて微笑んでくれると、斜め前にあるソファに腰掛けた。
「……とにかく風呂に入りたい、すまないがちょっと待っていてくれ」
スイレンを大きなソファにおろすと、彼女の返事も待たずにリカルドは湯を浴びに行ってしまった。ドキドキと胸が高鳴るのを感じた。ここはどう考えても彼の国、ヴェリエフェンディだ。
きょろきょろとその部屋を見ると白と青を基調として品の良い家具が揃えられている。これから自分はどうなってしまうのだろうか。リカルドは何を考えて自分をここに連れて来たのだろう。
敵国に捕らえられた彼のことをすこしでも慰められたらとは思ったが、こうして彼の国に来てしまうことを想像していた訳じゃない。
「悪い。どうしても我慢できなかった……君もいきなり連れて来られて驚いただろうな」
すこし笑いを含んだ低い声が背後からして彼が戻って来たのを知った。伸び放題だった無精髭も綺麗に剃られて、新しいシャツを身につけている彼は先程まで敵国に捕らえられていたと思えぬほどの美丈夫だ。
その姿に驚き戸惑っている様子のスイレンに初めて微笑んでくれると、斜め前にあるソファに腰掛けた。