【5/10書籍2巻3巻同時発売】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
彼の強い茶色い目は何故だか輝いている。何かそんなに嬉しいことがあったのだろうか、と考えてスイレンは心の中で自嘲した。敵国から救出されて自分の屋敷に居るのだ。嬉しくないはずがない。
「スイレンは俺の大事な客人なんだ。これからは寒さに凍えることも食べ物に飢える思いもさせないと誓う。だから、言うことを聞いてくれ……良いね?」
問いかけるようにリカルドは言うと、スイレンを連れて二階へと上がった。ふかふかの絨毯が粗末な靴を履いたスイレンの足をくすぐってどこか雲を歩いているようだった。
「ここだ。俺の部屋は隣だから、何かあったらすぐに言うんだ」
スイレンは何にも考えずに頷いた。実際は主人の部屋に近い部屋を伴侶でもない異性に与えるなど有り得ない。
でもそれは、そういう常識のないスイレンにはわからなかった。導かれるままに大きな部屋に入り、感嘆の声をあげる。美しい女性的な曲線が至る所に意匠され、落ち着いたピンク色と濃い茶色に彩られた部屋だった。そんなスイレンの様子にリカルドは満足そうに頷いた。
「風呂とトイレはこっちだ。使い方はわかるか?」
「スイレンは俺の大事な客人なんだ。これからは寒さに凍えることも食べ物に飢える思いもさせないと誓う。だから、言うことを聞いてくれ……良いね?」
問いかけるようにリカルドは言うと、スイレンを連れて二階へと上がった。ふかふかの絨毯が粗末な靴を履いたスイレンの足をくすぐってどこか雲を歩いているようだった。
「ここだ。俺の部屋は隣だから、何かあったらすぐに言うんだ」
スイレンは何にも考えずに頷いた。実際は主人の部屋に近い部屋を伴侶でもない異性に与えるなど有り得ない。
でもそれは、そういう常識のないスイレンにはわからなかった。導かれるままに大きな部屋に入り、感嘆の声をあげる。美しい女性的な曲線が至る所に意匠され、落ち着いたピンク色と濃い茶色に彩られた部屋だった。そんなスイレンの様子にリカルドは満足そうに頷いた。
「風呂とトイレはこっちだ。使い方はわかるか?」