離婚するはずだったのに記憶喪失になって戻ってきた旦那が愛を囁き寵愛してきます

「いやああああぁぁーーーーーっ！！　嘘でしょ？！　なんで、なんで、なんで、蓮斗さんが倒れてるのっーーーーっ？！　」

　投げつけた白鳥さん本人が、オロオロし始めた。

「あ、貴方、蓮斗さんに何したのよ？！　」

（イヤイヤイヤ、やったのは貴方でしょ？！　）

　目をこれでもかと、吊り上げて白鳥さんは私を睨み付け、私に掴み掛かって来る。

「い、痛っ！　痛いって！　ちょ、やめっ……っ！　」

　我を失った白鳥さんが暴れて、手を振り回して、私を何度も殴る。

「や、やめ、やめろーーーーーっっ！！！　」

　私は大声で叫びながら、白鳥さんの着ていたナイトウエアを引っ張った。　　

「ビリッ、ビリビリビリーーーーーッ…… 」

「あっ……！　」

「………… 」

　白鳥さんの、慎ましい二つの膨らみが、プルンッと露わになる。

「あ、あ、あ、貴方、何を……っ！！　」

「……あー…… なんか…… ごめん？　」

「れ、れ、蓮斗さんの為に取っておいた、私の可愛らしい果実を、貴方みたいな泥棒猫に一番に晒すなんて……っ！！　」

　顔を真っ赤にして、白鳥さんはキーキーッと怒り出した。

「…… ごめん、悪いけど貴方には興味ないわ。　早く、救急車！　救急車呼んで！　蓮斗さん、意識がない！！　」

「む、無理よ！　こんな格好じゃ救急車なんて呼べないわ！　」