離婚するはずだったのに記憶喪失になって戻ってきた旦那が愛を囁き寵愛してきます
「早く着替えろ、一時間後に始まる」
無の表情で言い切られ、
「…… 冗談ですよね⁇ 」
半ベソで尋ねる。
「私は冗談は言わない」
(確かに、確かに、その無、の表情からは、冗談を言うようには見えませんが、ここは敢えて冗談だと言ってくれー!! )
私の願いも虚しく、
「諦めろ! これも仕事のうちだ! 」
社長は眼鏡の奥の瞳を、キラリッと光らせて、ピシャリッと言い放つ。
チーフが小さく溜息を吐くと、
「俺が、お前の魅力を一番知ってるからな。 相手が俺じゃないのが癪だが、綺麗にしてやるよ」
と言って、これでもか! と、ピカピカに磨き上げられた。