空前のクソ妹ブームにのっかってみたところ。
***

「お姉さま、私はクソ妹ブームにのれたかしら?」
 アドリアーナが部屋に戻ると、ニコレッタがまた高圧的に言ってきた。

「ええ、あなたはクソ妹よ」とアドリアーナは笑みを浮かべて言う。「とってもクソ優しい妹よ」
 そこで両手でニコレッタの両手を包む。
「お姉さま……??」

「ニコレッタ、本当に婚約者はベルンハルト様で良いの? 私のことを思って、変更を言い出したのではないの?」

「どういうことですか?」

「私がコンラート様に想いを寄せているからって。それで譲ってくれたわけでは無いの?」

 ニコレッタは、目を大きく見開いた。

 姉に……、ばれている。

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