エリート副操縦士は年下妻を過保護に愛を注ぎたい。
「私、今まで恋愛とかしたことなくて」
「うん」
「だから期待しない方がいいですよ……それでも、いいんですか?」
外堀は埋められているし、おばあちゃんが許可したのなら私は頷くしかない。
もしかしたらこれから好きになっていくかもしれない。
「本当か!? 結婚してくれるのか?」
「はい。結婚します……不束者ですが、よろしくお願いします」
挨拶ってこれで大丈夫だよね……?
「ありがとう、柚葉ちゃん。早速、お祖母様に挨拶に行こうか」
「えっ、今からですか?」
「そうだよ、柚葉ちゃんの気が変わらないうちに行かないと。この婚姻届で出そう」
八神さんは、どこからかボールペンを取り出して私に渡した。
「今、書くんですか?」
「あぁ。お祖母様に見せて安心させてあげたいだろう? 印鑑も借りてきた」
「う、嘘でしょ……」
「嘘なわけない。はい、書いてね」
うまく丸め込まれている気がするけど……まぁ、大丈夫だよね。