エリート脳外科医の独占愛に、今夜も私は抗えない
「今、部屋は見ないと……」
「目に入るものはしょうがないだろう。なんなら目隠しでもするか?」
「いっそそうしたいです。裸を見られたみたいに恥ずかしい」
「そっちならすでに確認済みだ」
雅史の言葉で失言を思い知る。自分からその話題を振ってどうするのか。
顔を真っ赤にして俯きながら雅史をソファに案内する。腰高の仕切りの向こうにあるベッドが目に入り、慌てて起きたため乱れた布団を簡単に整えた。
「コーヒーでも淹れますね」
キッチンに向かおうとしたが、雅史に手首を掴まれる。
「キミの淹れるコーヒーを朝一で飲むのも捨てがたいが、まずは話をしよう」
真剣な目でそう言われれば従わないわけにはいかない。素直に応じて、隣に腰を下ろした。
「最初に伝えておきたいことがある」
改まって言われ、楓に緊張が走る。