エリート脳外科医の独占愛に、今夜も私は抗えない
「朝、この部屋のインターフォンを押してキミが出たとき、俺がどれだけホッとしたかわかるか? 今も夕べの男と一緒だったら、これまでの俺の行動を一生後悔するところだった」
雅史が自分を好きでいてくれたという奇跡が今、楓の目の前で起こっていた。にわかには信じがたく放心状態になる。
「それでキミは? 気持ちを聞かせてくれ」
ブーメランのごとく話が楓に戻ってきた。
強い眼差しに鼓動がドクンと弾み、一気にスピードを上げていく。
「私は……」
絶対に言えない、言わないと決めて秘めてきた想いが今、胸の扉をこじ開けて楓の唇をつき動かす。
「好きです。ずっと前から好きでした」
言い終えると同時に雅史に抱きしめられた。夜勤明けに浴びたのか、シャンプーの香りがふわりと鼻をかすめる。