エリート脳外科医の独占愛に、今夜も私は抗えない

「そうだろうとは思ってたけど、実際に聞くとうれしいものだな」
「……そうだろうと、思ってた?」


雅史の腕に抱かれながら顔を見た。隠し通せていなかったのかとヒヤリとする。


「いや、そうであってほしいと願ってキミを見ていたから、自惚れと半々だ。100パーセントの自信はなかった」


それを聞いて安心する。好意がダダ漏れで、沙月やほかの同僚たちにまでばれていたら恥ずかしい。


「あの夜キミが『先生と朝まで一緒にいられたらいいのに』と漏らした言葉で、このチャンスを逃してたまるかって」


そんなつもりだったなんて思いもしない。予想外の暴露にさっきから胸は早鐘を打ち、そのうち胸を突き破ってしまうのではないかと心配だ。


「最後の思い出を作りたかったんです」
「最後の思い出?」


楓を引き剥がし、雅史が真正面から目を合わせる。
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