エリート脳外科医の独占愛に、今夜も私は抗えない

「今日にでも神楽先生に退職の話をしなくちゃならないよね。はぁ……」


せっかく雅史が一年を祝ってくれるのに食事の席で辞める話はしたくないし、お祝いしてもらってから後日話すのもずるい。となると手術が終わって戻ったとき以外にないだろう。

(食事はキャンセルかな。残念……)

楓の深いため息が、やけに静かな部屋に大きく響いた。

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