エリート脳外科医の独占愛に、今夜も私は抗えない
雅史のいない彼の部屋は初めてのため、到着したもののなんとなく落ち着かない気持ちになる。
シャワーを浴びずにベッドに入るのは躊躇われて、寝室にある余分な毛布を持ち出してファでてくるまった。
先ほどの楓と雅史を見て、院内ではまた噂話に拍車がかかるだろう。秘書だから一緒にいるのは当然だが、みんなが掛けている色眼鏡が余計な邪推を生むのがわかる。
そんなことをぐるぐると考えているうちに頭がどんどん重くなっていく。体のだるさに耐えられなくなって、ソファにごろんと横になって目を閉じた。