エリート脳外科医の独占愛に、今夜も私は抗えない
「……これは?」
眉をひそめて呟いた慎一を見て、雅史の隣に座っていた芹菜が「なんですか?」と彼側に回り込む。画面に映し出されたものを凝視して勢いよく息を吸い込んだ。
「石川さん、どうしてこのような根拠のないメールを海老沢さんに送ったのでしょうか。私とあなたが一夜の過ちを犯した? いったいなんの話でしょうか。私にはそのような夜は身に覚えはない」
「そ、それは……」
芹菜が珍しく動揺する。
「メールが送られる直前にこの写真が撮影されたのであれば、ちょうどアメリカにいたときではないかと思いますがいかがでしょう」
沸々とした怒りを抑えつけ努めて冷静に馬鹿丁寧に問いかけるが、唇の端は引き攣った。
「どうしてこのような写真が撮影できたんでしょうね。メール受信の日時に時差を考慮したら、ちょうどあの夜なんですよ」
「……あの夜?」