エリート脳外科医の独占愛に、今夜も私は抗えない

あとは芳郎に任せる以外にない。


「それじゃ、お父さん、私は行くね。おやすみなさい」


楓の挨拶も耳に入らないようで、芳郎は日記をまじまじと見つめた。

きっと大丈夫。ふたりはわかり合える。

楓がそんな想いに包まれたその夜、芳郎の寝室からは、堪えきれない嗚咽が深夜遅くまで漏れ聞こえていた。
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