エリート脳外科医の独占愛に、今夜も私は抗えない

(でも白石さん、前に倉持先生のこと素敵だって言ってたんだけどな……)

それとこれとはべつなのだろうか。
楓の恋愛経験はたったの一度。乏しい経験値のため、理解に苦しむ部分のほうが多い。


「あきらめちゃうんですか?」
「まさか。素っ気なくされたくらいで引き下がる程度の気持ちじゃないからね」


穏やかそうに見えて心は熱いらしい。頼もしい発言に楓まで元気をもらえた気分だ。
とはいえ、雅史への恋心を彼のようにあきらめないぞ!とは思えないが。


「がんばってください」
「ありがとう。がんばるよ」


倉持は拳を小さく握った。
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