俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

 間抜けな声が漏れ出るも、玲二は気にした素振りもなくただ私の手を掴み歩き出す。
 躓きそうになりながらも私は玲二の跡をついていくが。

「いきなり何ですか……どこに行くんですか」

「観光だ。時間、余ってるだろ。それに俺たちはまだ、新婚旅行にも行ってない。ここらで擬似新婚旅行気分を味わってみようと思ってな」

「夫婦とはいっても偽物の、ですけれど」

 私の言葉が耳に入っていないのか、玲二はヴェネツィアの街をひたすらに歩く。
 
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