俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
驚いている間にゴンドラはゆっくりと進み始める。どうやら私と玲二の貸切のようで、このような準備をいつしていたのか疑問が湧く。
「ああ、先程言って準備させた。ちょうど夕暮れ時で、ロケーション最高だと思ったからな」
「いつの間に……」
私は手際のいい玲二に苦笑いを浮かべるも、心の中では感謝していた。今回の撮影ではゴンドラではなく、水上バスに乗ったがやはり撮影のためとあっては景色ばかり見ているわけにもいかなかった。
だから、今、この瞬間が嬉しい。
私は胸を弾ませながら、壮観な街並みは夕日に照らされ、より美しさを増している。目に映るすべてに見惚れながら景色を楽しんでいると、隣に腰掛けていた玲二の手が腰に回ってきてーー。
その瞬間、心臓が跳ね上がった。
数日前には体を重ねた仲で、触れ合う事ことなど数多だったのに。今はどうしてだか落ち着かない。