俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

 そう問いたかった。
 玲二の表情はまるでーー恋が叶わなかったあとのようで。

 ためいき橋は目前だった。

 玲二は一体どんな気持ちでこの話をしたのだろうか。私は彼の気持ちを一切考えたいなかったのではないか。

 そう思うとどうしても落ち着かなくなり。

 私は顔をあげ、こくりと唾を飲み込んだ。そして心を決めるように胸元で手を結ぶ。手汗が滲みつつあるのは緊張しているからだろう。

 私は玲二に向き直り、その腕を取った。そしてーー。

 自ら唇を重ねた。

 頭上にはためいき橋がかかっていた。
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