俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
「べ、べつに私は気にしてませんから……」
おずおずと答えると、香澄は目を潤ませながら私の手のひらを自身の手で包み込んだ。ふわりと温かい熱が伝わり、安心感を覚える。
「でもさ、こんなこと聞くのもあれだけど……こはって月ノ島玲二のこと、好きなんじゃないの? さっきの話を聞いてて、そう思ったんだけど」
「そ、れは……」
「下世話なことだったね、ごめん、忘れて」
ティーカップに注がれた紅茶を口に含む香澄はどこか気まずそうで。どくどくと脈を打つ心臓の音が耳へと伝わる。
私は恐る恐る口にした。
「いいえ……多分、私…………玲二さんのこと、好きになっちゃったのかも、しれません……」
「こは……」
「自分の気持ちがよく分からないんです。こんな気持ち、初めてでーー」